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INTEREST気になること

例えば60歳といえば、一昔前なら、年寄り部門の人間だったけど、まだまだ親も元気だと、のんきに年寄りにもなれない。仕事に追われ、子育てに追われ、ようやく自分の時間ができた頃、育ててくれた親のことを考えなさいという順番なのだろう。90歳前後の親の、要介護など、何かと考えなければならない。介護のシステムや費用など、知らないといけないことが多すぎる。ややこしいこともあるけれど、グッと我慢して読んでいただきたい。ついに親の介護がやってきた。さぁ、どうする?どうする?

親の介護がはじまった

第1回

85歳で約5割が要介護に? そうだ、介護保険がある!

日本では75歳からが後期高齢者とされているが、70代はゴルフに行ったり、テニスを楽しんだり、庭いじりをしたりと、まだまだ元気だ。見た目だって、一昔前の70代と比べて断然若い。ちょっと親切心を出せば、「年寄り扱いするな!」と怒られることだってある。まあ、怒りたくなる気持ちも少しはわかってきたけど。

個人差は多少あれど、心身の自由がきかなくなったり、体は元気でも頭がボケてきて介護が必要になるのが、だいたい85歳くらいと言われている。まさに親の世代ドンピシャじゃないか!

介護保険はどうやって使う?

専門家に聞くのが手っ取り早い。ということで、株式会社 やまねメディカルにお勤めで、介護支援専門員の経験がある、介護福祉士・社会福祉士の資格をもっている、頼りになりそうな源嶋(げんじま)さんに聞いてみた!

「2000年4月から始まった介護保険制度、みなさんもお勤めのときはお給料から天引きされ、定年後は毎年支払請求が来るのでご存じかと思います。介護が必要になっても住み慣れた地域で可能な限り暮らし続けられるよう、保健・福祉・医療にわたる介護サービスを社会全体で支える社会保険制度なんです。たとえば良く耳にするのがデイサービス。日帰りで施設に行き、入浴や食事の提供、機能訓練、レクリエーションなども受けられます。こういったサービスを利用するには、いくつかの手続きをする必要があります」と源嶋さん。

給与からいつのまにか天引きされていたあの介護保険か!定年後は嫁に任せっきりだからすっかり忘れていたけれど、今も払い続けているはずだ。保険料を払っている限り、使う権利もあるってワケだ。これは堂々と請求しなくては!

「そうです、そうです。介護保険の申請をするにあたり窓口になるのが、お住いの市区町村の介護保険課・高齢支援課というところ。また、地域包括支援センターというところでも、介護保険や申請についての相談ができます。自治体によって名前は多少違うこともありますね。65歳以上の方には、一人ひとりに被保険者証が交付されているので、ご両親はお持ちかと。介護保険制度を利用するには、その保険証を持って自治体の窓口に受給の申請手続きに行く必要があります」

うん?なんだか面倒なニオイがしてきたぞ。今の時代、ネットや電話でちゃちゃっとできそうなもんだけれど、介護保険はそうはいかないようだ。親と同居していたらそれほど大変じゃないけれど、地元が遠ければ平日に役所に行くことになるから結構大変かもしれない。まあ、現役時代に介護が始まらなかったことだけでも親に感謝したい気持ちになってきた。で、介護保険をつかってどんなサービスが受けられるんだっけ?

その前に必要なのが、介護認定!

「デイサービスをはじめ様々なサービスについても、 1割は自己負担で完全無料というわけにはいきません。一人ひとりどれくらいサービスを受けられるか、その基準を決めるのが介護認定です。 介護認定は要介護の場合1〜5まであって、それぞれの段階に合わせて、受けられるサービスの内容や回数が変わってきます。それよりも軽い段階として要支援というのもあるんです」

なるほど。何ができるかできないか、そういった細かな状態によって受けられるサービスがちがってくるのか。うーん。親が体が不自由な場合は一目瞭然だけれど、認知症の場合はどうなるんだろうか?本人の言うことを鵜呑みにされて、思ってたより軽い判定になるとか。これはもう、笑い事じゃ済まされないゾ!

「そうですよね。介護認定については結構大切なので、次の回で詳しくお話ししましょう。」

さすが源嶋さん、頼りにしています!

介護のもしも?コラム

65歳までに自分が要介護になっ たら介護保険は使える?

まだ介護保険証が交付される65歳になっていない。それでもし介護が必要になったらどうしよう・・・なんて心配になることも。40歳から64歳でも第2号被保険者として、老化が原因とされる下記の「特定疾病」で要介護状態になった場合には、介護保険が使える。まあ、病気に罹りたくはないけれど、知っておいてソンはない。

ichiran
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