スポーツマニアによる
スパイクシューズ講座

スパイク!スパイク!

    スパイクシューズ

    スパイクシューズ

    スパイクシューズとは、地面とのグリップ性を高めることにより、競技能力を高めることを目的に使用される場合が多い。底面に突起をつけたり、金属製の部品を取り付けることによって地面を捉える力を強めた靴です。一般的には野球、サッカー、陸上競技などにおいて使用されることが知られています。

    屋内スポーツとスパイクシューズ

    バレーボールやハンドボールなど体育館のような地面が硬い場所で行われる競技の場合については、スパイクシューズの目的を達成することが出来ません。そのため、バスケットシューズなどに見られるように、ゴムなどのグリップ性能を生かしたスパイクシューズがみられます。また、スパイクシューズを使った競技でかつコンタクトスポーツの場合は接触プレーなどの際に危険が伴うこともあります。

    サッカー用スパイクシューズ

    スパイクシューズといえばサッカースパイクシューズですよね。ここではサッカースパイクシューズや、サッカースパイクシューズとサッカートニングシューズの違いについてまとめてみました。

    サッカー用スパイクシューズ概要

    サッカーのスパイクは分類が細かく、スタッドの固定方法、アッパーの種類等で分けられます。サッカーでは試合、練習、また練習でもボールを扱う練習、扱わない(いわゆるフィジカルトレーニング)によってスパイク、トレーニングシューズ、ランニングシューズと使い分けることが多くあります。ただ、それぞれ使い分けると結構なコストがかかるので、細かく使い分けるのはプロレベルの選手に限られます。

    サッカー用スパイクシューズのソール

    スタッドがあらかじめ固定されているものとソールに雌ネジを埋め込み、同じく雄ネジをスタッドに埋め込んだものを後から取り付ける取替え可能なものがあります。

    スタッド固定型
    素材は樹脂が一般的で、磨耗耐久性に優れたものが多くあります。ジュニア用として突き上げ(シューズが地面に接地した時に地面から返ってくる力)を軽減するゴムを使用することもあります。本数は13~15本が一般的で、最もよく使われているタイプです。円柱形、刃形など形状もメーカーによって変わりますが、取替え型より突き上げを軽減し、軽く作れるという利点があります。ただ、軟弱なグラウンドでは滑ってしまうこともあるので注意しましょう。
    スタッド取替え型
    ソールに雌ネジが埋め込んであり、そこに雄ネジの付いたスタッドを装着して使います。固定型より本数がかなり少ないです。スタッドを受ける側の靴底には剛性に優れた(要するにしっかりとした)ナイロンなどが使われます。これはスタッドの本数が取替え型は6~8本と少なく、スタッド同士の間隔が広いため、剛性に優れたものでないとその広い間隔で落ち込んでしまうこともあるためです。スタッドはナイロンなどの樹脂、アルミや鉄などの金属等種類は多いのですが、一般には樹脂製のものが多いです。ただ、樹脂製のスタッドは土等の硬いグラウンドでは消耗が早く、ランニングコストがかかります。本数が少ないため、雨が降った後の土等すべりやすいグラウンドでもしっかりグリップが効くので、主にゴールキーパーやディフェンダー等肝心な場面で滑っては困るポジションの選手が使用することが多いです。
    アッパー

    ボールを「蹴る」「足で扱う」というスポーツのため、ボールが直接触れる甲の部分であるアッパー、シュータン(ベロとも言われる)は非常に重要視されます。大まかに分ければ天然皮革と人工皮革と分かれます。ここではよく使用される3種類について表記します。

    カンガルー革
    薄く、しなやかで丈夫、軽いといった特徴があるため、長らく使用されている素材です。サッカーシューズに最適の素材とも言われ天然皮革シューズでも高価格の部類に入ります。カンガルー革は履いて使っているうちに革自体が伸びて、足の形になっていくのが特徴です。使っていくうちに徐々に伸びていくので始めは少しきつくても長く使っていくうちにピッタリあったスパイクシューズとなります。ただし、天然皮革はどれにもいえることだが湿気に弱いのが難点です。防水、撥水加工をしていない革では雨の日に使うと革が傷んでしまうこともあります。逆に水を吸った革を乾燥させすぎると縮んでしまうこともあるので、雨にぬれた場合は陰干しするのが一般的です。
    牛革
    厚くカンガルー革よりも丈夫で、素材自体もカンガルー革より安いため、カンガルー革と同じくらい使用されます。最もよく使われるのはステアといわれる素材で、厚みがあり、キメも少し荒いが供給も価格も安定しています。他のカーフやキップといわれる素材はどちらかと言えば革靴等に使用されるのでサッカーシューズに使用されるのは稀ですが、キメ細かく、ステアより薄いので品質はステアより上です。
    人工革
    不織布にポリウレタン樹脂をしみこませ、表面もポリウレタン樹脂でコーティングしたもの。軽く丈夫で耐水性もあり、手入れが簡単と長所は多いです。その一方、天然革に比べしなやかさや通気性等細かなところで劣るところもあり、一概にどちらがいいかとは決められず、個人の好みもあります。前は「安物」というイメージもあったようですが、現在の人工革は天然のものにも劣らないものも出てきていて、安物とは呼べない品質のものも多くあります。
    スパイクシューズのソール部分の違い

    サッカースパイクシューズは、試合を中心に練習にも使います。スタッド(ポイント・取替えスタッド)と、呼ばれる部分で、形成される樹脂素材のスタッドが多く、粒が大きく円すい形の尖った物で片足丸型スタッドが昔からあり、約13本が主流です。スタッドにより、自身の体を地面と接地させ、前方へ持って行く力を与えます。もう一つは、蹴る動作に対して右足で蹴る場合、左足に体重を乗せたスパイクシューズのスタッドが地面との摩擦を生み、確り地面と食いつく役目を果たします。そうする事により、サッカーボールを飛ばす力が生まれます。飛距離が伸び、スピードが出てコントロールしやすくなります。ですからスタッドの減ったスパイクシューズでは、滑ってしまい力が発揮できないのです。トレーニングシューズだと、蹴る動作や踏ん張りが、サッカースパイクシューズより浅く、試合では力が発揮できない為使えません。サッカースパイクシューズのアッパー(シューズの上の部分)との違いの無い物もあり、ソール(シューズの下部)を、良く確認して判断しださい。最近では、価格面では高いですが、耐久性良くなり、見た目にデザインが良くなり、物により人工皮革で、雨ふりでも少々弾く使いやすさで、サッカー少年少女に限らず、通学用として使われる場合が多くなりました。

    インドアシューズ(体育館用)

    体育館のような、平らな面で使用する目的で作られたソールのトレーニングシューズの事です。今まで照会したソールでは、固すぎてトレーニングシューズのソールでは、ゴム素材が耐久性のためにカーボンが入っている為、体育館の床に黒い跡が付いて汚してしまう恐れがあります。フットサルシューズやインドアシューズであればゴムソールの為に跡は付かず、粘りがあり、グリップ性・屈曲性にも優れていますのでオススメです。

    野球用スパイクシューズ

    野球では、競技の特性上、スライディング・投球・打撃動作で地面との摩擦が多いため他の競技に使われるシューズと比較してアッパーの耐久性を重視した造りになっているものが多くあります。アッパー(甲の部分)は天然皮革・合成皮革・合成樹脂などでつくられています。場所に応じて紐締めものと面ファスナー締めのものがあります。大会規定等によりますが、同色・同意匠のものをチーム全員で揃えるように求められることが少なくありません。これは帽子から靴に至るまでユニフォームの一部であることからでしょう。試合ではプロ・アマチュアや硬式野球・軟式野球を問わずスタッド(鋲 形状は歯、爪、疣など)のあるスパイクシューズを着用します。他にも高校野球ではラインの部分を含めてアッパーは黒一色であること、光沢のあるエナメル素材は不可と規定されています。

    金属スタッドスパイクシューズ

    最も伝統的な野球用スパイクシューズの形は金属スタッドスパイクシューズです。金属スタッドスパイクシューズは主に鋼材やチタン製の歯をソール面に配置したスパイクシューズです。主に土や天然芝のグラウンドで強いグリップ力が発揮されます。日本製の金属スタッドスパイクシューズではスタッドを交換できるものが多く、樹脂製の交換用スタッドをオプションとして用意しているものも多数存在します。グリップ力を改善するため近年では9本歯・11本歯など歯の数を単に増やすだけではなく、スタッドの配置形状を各メーカーが独自に研究をしていてプレースタイルに応じて様々な形状のものが販売されています。人工芝のグラウンドでは金属製の歯が地面をとらえにくいため滑りやすいのが難点です。

    合成樹脂マルチパーパススタッドシューズ

    合成樹脂スタッドスパイクシューズは土・天然芝・人工芝のどれでも対応できる万能性があり、重量も金属スタッドのものに比べて軽く、クッション性も考慮されており体に負担がかかりにくいという利点があります。合成樹脂マルチパーパススタッドシューズは硬質なプラスティックなどでつくられています。弾力があって滑りにくい硬質ゴム素材でつくられたイボ状のスタッドでソール全面が覆われており、人工芝で強いグリップ力を発揮します。土や天然芝のグラウンドでは金属スタッドのスパイクシューズと比較すると天然芝ではある程度のグリップ力を持ちますが、土のグラウンドでは土がスタッドの間につまりやすく滑りやすいといったデメリットがあります。またトレーニングシューズやアップシューズとも呼ばれ、軽めの練習用シューズとしても使われます。

    合成樹脂マルチパーパススタッドシューズの特徴

    プロ野球や高校野球などではよりパフォーマンスを追求する目的で、上記の金属スタッドのものと守備と攻撃で履き替えながら使用することがあります。そのためアッパーが紐締めではなく脱着の容易な面ファスナーでつくられているものが多くあります。これは人工芝の野球場でも打席、マウンド、ベース周辺は土に似たアンツーカーでつくられていることがほとんどであるため(ダートサークルという)、攻撃時に金属スタッドスパイク、守備時には人工芝用のマルチパーパススタッドシューズとすることによりグラウンドの特性に細かく適応するためです。

    陸上競技用スパイクシューズ

    陸上競技のスパイクシューズは、多くの競技場では交換可能な金属製の部品(ピン)についての規制があるために注意が必要です。また、金属製ピンについてはメーカーによって基準が違うために互換性は無いに等しいといえます。ロードレースやハンマー投などの一部の種目を除いて一般的に使用されていて、ピンを種目・競技場の特性・天候などによって使い分けるスパイクシューズです。競技場の特性によってピンが決められる例としては、全天候トラックの場合はポリウレタンや合成ゴムといったトラックの材質の特性上、先端が尖っていない平行ピンが使われ、アンツーカーの競技場や一般的な土の運動場など土トラックの場合は先端が尖っている画鋲のようなピンが使われます。